ライの一橋大学合格体験記

現役で一橋大学に合格しました。受験生時代の体験談などを綴っています。YouTubeの「ライの一橋合格体験記」も同時にチェックしてみてください。

Do you think Japanese government should accept immigrants more?【毎日英作7日目】

毎日英作の講評にしかこのブログ使われてないですね笑

7日目です。ついに一週間です。

テーマはこちら

Do you think Japanese government should accept immigrants more?

(日本政府はより移民を受け入れるべきだと思いますか?)

 

出題意図

今回は難しいテーマですね。

しかし考えなくてはならない問題です。

身近な具体例も見つかりにくいので、他国の例を挙げるといいかもしれません。

Yesの立場なら

・労働力不足の解消

・世界へのイメージアップ

・異文化交流の機会確保

Noの立場なら

・日本人の雇用現象のリスク

・民族的対立の恐れ

・治安の悪化

 

等が挙げられます。

 

 

講評

難しい話題ですが皆さん頑張って書いてくれていました。

Yesの立場で答えている方が多かったですね。特に労働力不足の問題はとても多く言及していました。

実際日本では少子化の進行が凄まじく労働者不足は深刻な問題です。

 

しかし労働者不足を移民で補うのはなかなかリスキーだという一面もあります。

移民は基本的に現地民より安い賃金で働くため、企業は移民を積極的に雇おうとします。

 

労働力が不足しているうちはまだいいですが、不景気などの理由で企業が労働者を解雇しなければならない時。

当然企業は賃金が高い現地の労働者を解雇します。

その結果移民には職があるのに現地の人が職を失うという事態が起こるのです。

 

この問題は特にヨーロッパ諸国で顕著です。

ドイツは第二次世界大戦以降多くの移民を受け入れてきました。特にトルコ人ガストアルバイターとして多く雇っています(この辺は地理でも習いますね)

これはナチス政権時代のユダヤ人迫害などの負のイメージを払拭するためでもあります。

しかし上記の理由でドイツ人失業者が増えると、当然彼らは不満を感じます。その不満は移民へのヘイトへと変わっていってしまうのです。

こうした中で現地民と移民との民族的な対立が深まると、犯罪やテロなどが増え治安も悪化します。移民排斥の動きも拡大していくのです。

 

イギリスがEUから脱退した理由の1つはこれです。EUは人の移動の自由化を原則としているため多くの移民を受け入れざるを得ないのです。

 

果たして日本が移民を受け入れてこうした問題を乗り越えることができるか?

難しい問題です。

 

ちなみに。何人かが「戦争のせいでやむを得ず移民になる人もいる」という主張をしていましたが、それは厳密に言うと「難民」です。

移民は雇用や教育の機会を求めて移住してくる人であり、難民とは少しニュアンスが違うので知っておいてもいいかもしれません。